東京藝術大学美術学部同窓会・杜の会の近況報告
杜の会・総会!
熱いですね〜!うだる暑さの夏、マーティン=ルター=キング牧師の演説にもうだるような暑さ、というレトリックが使われておりました。炎夏、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
さて、昨日、東京藝術大学美術学部同窓会・杜の会の総会が開催されましたので、その近況報告をさせていただきます!
まずは入り口、当日は、芸術学科の解剖学研究室と美学研究室の発表会が重なり、杜の会受け付け口に杜の会以外の会合が目当ての人が訪れるハプニングもありながら、受付をいたしました。
今回はなんと!ヘルプに音楽学部の学生が入っていました!バイト募集を見て応募してきたそうです!w
多くの先生方が、この灼熱地獄の中を汗だくになりながらいらっしゃいます。
日比野先生のご到着です。これから新潟に行くということでした。
たった今、買い出ししてきたとのこと。藝大の先生はいつもみなさん、メチャご多忙のイメージがあります。
厳粛な空気の中、会合はスタート。
日比野会長が議長となり、本郷寛と深澤先生を副議長に指名いたしました。
その後、山田先生が平成29年度・30年度の収支報告書を読み上げ、会計監査の新井先生がコメントを付け加えました。
予算案、決算案の審議の途中にも、卒業生名簿の扱い方や納め場所、例年続く赤字財政への批判など真剣な議論がなされました。
学生から見ても、現在1億円を所持する杜の会は藝大美術学部の財布的機能として用いられている感はぬぐえません。
同窓会としての本義がやや無視されがちな現状です。古美術研究旅行のバスの購入助成をしたのはいいのですが、バスのデザインをどうにかしたほうがいいでしょう。せっかく藝大のバスなのだから、そのまま普通の車体にしておくのは勿体無い気がします。
質疑応答の中、なかでも90歳の建築学科卒業の橋本先生のお話は目から鱗でした。
例年、総会は会計の先生が収支報告書や予算案を、1円単位まで読み上げて、2~3質問が出ておしまいというものでした。
今回、橋本先生はその点をご指摘、批判されました。
橋本先生が行った批判点
1)収支報告書や予算案は公認会計士にpayを払ってやってもらう
2)総会では、事業内容についての議論の場とする
3)OB&OGの生きた証は後輩たちの参考となる
主に、上記の批判がなされました。ところどころに美術学校時代の思い出を語られ、話が一部冗長的にもなりましたが、その多くも非常に勉強になりました。
今、本物思考が求められます。形式に囚われるのでなく、凝り固まる旧習を脱した、本音で語り合う場が必要なのです。これまでの総会は茶番だったと言えるでしょう。常任幹事会という一部の委員で構成される会が事実上、藝大の美術学部にとって都合のよい判断をしてしまう構造が見えておりました。これは茶番です。重い空気の中で承認させるのは、民主的でもありません。山本太郎並みの勇気は確かにあっていいのかもしれません。
私自身4年間、杜の会の総会に出続けて見ましたが、やはりOB&OGたちと現役生、または若い世代の接点はなかなかないと実感しました。二年前はサンバ部を呼び、サプライズサンバを仕掛けるなど、たくさんの若者を会場に呼びましたが、少しでも気をぬくと、まったく学生が来ないという事態に陥ります。
私自身も総会の日程を最近になって知ったので、友人知人を呼び込むことができずじまいでした。
総会が終わりかけた最後、藝大のアーカイブセンターでご一緒させていただいた小作志野さんから、藝大アーカイブの重要性が語られました。これを受けて、積極的にアーカイブを進めていくというコンセンサスが日比野会長をはじめ多くの方から得られたようでした。私の提案と重なるところがあり、うんうんと頷きながら聞いておりました。小作さん、ありがとうございます!
さて、真剣に議論した後は懇親会です!大浦で大いにざっくばらんに話し合いました!
乾杯の挨拶は一番年長者ということになっておりますから、先ほどの建築の橋本先生になります。
たくさんの先生方がいらっしゃっており、短い間ではありましたが、多くのお話をお伺いすることができました!!!
また天野幾雄先生の計らいから、自分がこれまで杜の会に提案していたアーカイブ活動のお話もさせていただくことができました。
「OB&OGの声を僕に預けてください。必ず後輩たちに語り継ぎます!」
※説明させていただいた構想は末尾に記してあります。ご興味のある方はぜひご覧ください。
短い間ではありましたが、精一杯、思いを声にさせていただきました。
日比野会長からも実質的に進めていくとのお言葉をいただきました!前進できそうで何よりです!
長尾先生のお話。明治の超絶技巧、素晴らしいですね〜
たくさんの美味しいお料理やお酒をいただきながら、先輩方のお話を聞けるという大変稀有な機会がここにあります。何より、私たちは入学時に杜の会・会費を10年分、4万円を払っているのですから、誤魔化されてはいけません!しっかり元は取らねば!
杜の会は、合格のどさくさに紛れて入会金を取得しています。わたしたちが合格の喜びに舞い上がっているときにゲットしたお金で運営されているのです!!!ギョギョギョ!!!
取られている方は積極的に杜の会を使いふるしましょう!!!
OB&OGから積極的に銀座のライオンビルでお酒をご馳走になりましょう!その後、銀座のバーに連れて行っていただきましょう!笑、天野先生、いつも深謝です笑、画材もたくさんもらいましょう!
最後は、もう5年ほど前からお世話になっていますし、ご自宅にもお邪魔させていただいている先生方のお見送りをいたしました。
左から、西山先生、新井先生、外山先生、深沢先生、瀧先生です。
先輩方は好奇心が旺盛で、駅に行くまでに色々なところに寄り道をされ、噴水広場のオーストラリアフェスティバルに入り浸っておりました。これくらい、貪欲に好奇心に忠実でいたいものですと感心いたしました。
大変、実りある会合でした。
OB&OGの皆さん、そして、私たち学生の皆さん、ぜひ杜の会を使いふるしましょう!
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0705杜の会改善点提案
♦︎フットワークの強化
♦︎OB&OGと学生との関わりの機会の増大
♦︎資産運用の視点
①フットワークを軽くする←決定が遅い
3年前からアーカイブの重要性をプレゼンしたり、書類にしたり、予算案を提出しているが反応がなかった。やらないならやらないでいいので、ダイレクトな反応の場があるとよい。
解決策→先生が忙しすぎる(興味がない)のがそもそもの原因。優秀な学生やスタッフに予算をつけて能動的に動いてもらう。または自分を学生常任幹事にするなど。
以下のフローを提案した。
1)OBやOGが藝大に来る際には杜の会に連絡を入れる
↓
2)杜の会がOB&OGの聴き取りバイト募集のお知らせを大学のBULLSメールに依頼
↓
3)アルバイト学生の応募&採用
↓
4)当日、インタビュー(スマホのStoryCorpsアプリで聴き取り)
↓
5)データを納品
↓
6)以下、1)~5)を繰り返す
※1)杜の会・会員には大学美術館の特別展のチケットが送付される。今年は、平成29年度(34号)の杜の会・会報にて「藝「大」コレクション展 パンドラの箱が開いた」の無料チケットを同封、283名の来館があった。さらに平成30年度(35号)の杜の会・会報にて「東西美人画の名作《序の舞》への系譜」の無料チケットを同封、246名の来館があった。
∴それゆえに、上記人数のインタビューの聞き取りが効率よく藝大内で可能となる。
さらに、学内での学生へのバイトの募集(入試の合格書類やキャンパスライフのアテンドなど)はBULLSメールが使用されており、数時間でバイト募集は埋まることから、上記聴き取りバイトの募集は容易に見つかると予想される。またアートドキュメンテーションというアーカイブ活動も近年のアートのメディウムとして一般的であるため、上記メディウムの学生にとっては活動のやりがいもある。
他には、学生でなくとも、杜の会・会長である日比野先生が進められているトビラーの事業として着手するのもありだと提案した。年々、お亡くなりになる先生がたのお話をアーカイブできないことが、ものすごくもったいない。資産が目減りしていくのを止めたい、という率直な感想もつけた。
②現役学生との関わりがほぼゼロ(一部の学生とお弁当を食べるだけ)
←学生は杜の会に興味がない。メリットが何もない(←ただ酒ただ飯の時代の終わり)
①で解決できるのではないだろうか。相撲部の話もOB&OGから出ているので、上の世代と現役世代が交流できる場が行くっていければ幸いである。
③資産運用、年利10%、BTC
※ちなみに、昨年時のこの会合でも杜の会にBTCでの資産運用を提案した。その時の価格は25万円であった。年末に10倍のバブルを経て、今は3倍になっている。来年が楽しみである。
その際に、資産運用に興味のある方がいらっしゃったら、自分のところに連絡を入れるようにもお伝えした。
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参考サイト
日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイブ
http://www.oralarthistory.org/
StoryCorps.me
https://archive.storycorps.org/
https://storycorps.org/listen/john-banvard-and-jerry-nadeau-180209/
藝大愛がほんのりじわじわ湧いてくる最近なのでありました。今の自分があるのはみなさんのおかげです。日々是深謝。
Culture You!あ~、世界ってほんと美(たの)しい
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