Renaissance Man

とにかく、あれこれやってみる。

ニコニコという共創の場の理論


th_nikoniko

進化するアカデミアを読んだ。

ちょくちょくかかわらせていただいているニコニコ関係、その中でもまだお目にかかったことのない江渡浩一郎さんの考えていることがかなりわかった。彼自身はメディアアーティストなのだが、彼の興味は一般的なメディアアートではないこともわかった。

彼のメディアアートの定義はメディアについて考えそのメディアで表現をしている人のことなのだ。それゆえに、彼の中では、ニコニコ学会βもそもそもでメディアアート作品とまではいかないが、みなで作り上げる作品に準じたものである、という考えという。ちなみに俺も同意見だ。共に創る、共創のプラットフォームを彼はメディアアートの場と据える。彼はサイバネティクス全体主義者ではあるが、俺やJaron Lanierさんが嫌うような全体主義者じゃ全くない。彼も、ニコニコ動画もいい意味で個性を担保しようとする集合知論者だ。おれも集合知はたまにまがえることもあるが、おおかた正しいという考えのスタンスだ。Jaronさんには叱られるかもしれないが、やっぱ、Wikipediaはいい。顔が見えないのが残念で、なおかつ、グーグルの上位に存在しないものはこの世界に存在しないようなものだから、それも真っ向から反対するが、全体としてのウィキの構想は素晴らしいものだと考える。ただ、その運用方法に関してもっと具体的に知恵をそれこそ集合知的に導いていけばいいだけの話だ。

長い前置きになった。とりあえず、どうぞ、ご覧ください。

ニコニコ動画にみられる共創の場の作り方と実験の試行錯誤録。個性の埋没しない集合知の新たな可能性が見えてきた!
ニコニコ学会βができるまでを描いた、またその盛り上がりまでの経緯と、またさらに、それが目指すところを各界のテック系の著名人たちの言質を交えながら紹介する本です。読んでよかった。あの場がこうした個性ある集合知実現の思想のもとで運営されているのかと知れてよかった。とりあえず、物怖じしないで、研究してみたwと言い切ることが何より大事。研究者というのは、職業ではない。人間の知的欲求そのものだ、という考えに深く共鳴したわけです。はい。やっぱ、ニコニコ熱いねぇ。やっぱオタの体臭臭いけど、その体臭にまみれてこそ、世界はやっぱ輝くんじゃね?

ちなみに、上記の意見にちょっと対立する考えが、以下の人間はガジェットではない。です。こちらもどうぞご覧ください。


埋没する個性に警鐘を鳴らす。グーグルなどに飲み込まれない強い個性の作り方。

ウェブ2.0時代において個性を埋没させない方法、ネットイナゴへを駆逐し、ネットの世界をよりよい建設の場にするために。マスターヨーダ的立ち位置になるかもしれない、Jaron Lanier師のぼくたちにできるちいさな抵抗仕方を伝授します。

アド街ック天国、上野アメ横を見ながら、楽しいひと時を先ほど過ごした男、みんなのいっちー




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