教養の復興ー反知性主義を打倒するー
ドラゲナイ!!!!
学振だし終わりました!!!
あとは結果待ちです!!!
ちなみに、学振とは日本学術振興会が取り持つ制度のこと!
とりわけ今回、自分などの博士課程で学ぶ(学ぼう)とする研究者が申請する特別研究員制度とは…
ー我が国トップクラスの優れた若手研究者に対して、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与え、研究者の養成・確保を図る制度ー(日本学術振興会、特別研究員Web)
…のことです。
今回、自分が博論で扱うテーマは、教養の再復興です。昨今、話題となっている反知性主義、これをボコします!
ちな、反知性主義とは…
…ことです。
福島第一原発事故やニセ科学、震災デマやヘイトスピーチ、歴史修正主義などありとあらゆる問題を越境して、建設的な議論の成立を阻むほっとくと大変にやばいものです。
この反知性主義に対抗できるものとして、自分が掲げたのが教養の復興です。
なぜ、教養を身につけることで反知性主義に対抗できるのか、人によっては???となるでしょう。
今回の自分の研究では、この言葉の定義からはじめ、教養を定義できる基盤作りから始めようと思っています。
教養とは、一言で言い切れるものではありません。「バカの壁」の養老孟司先生は教養を、人の気持ちがわかることと、形容しておりますし、ある人にとっては、ユーモアだとも語ります。マナーや、モラル、トリビアをたくさん知っていることなど、人によって定義は異なります。…が、とりあえず、自分の考える教養の定義、それは…
これを考察していく過程で明らかにしていく、答えが出るか、定かではない。それが研究なのです。こたえありきの研究とは研究ではなく、それは勉強というのです。
とはいえ、今のところの直感では、
立ち止まって考えてみる。落ち着いて考えてみる。禅のように自分は”ありきたり”の固定観念に囚われていないか、その報道は本当に”真実”なのか、自分の等身大の情報の処理能力を飛び越えて観念だけで考えていないか、などを省みる自省の学問なのかもしれません。
もちろん、単に振り返る能力だけでは教養とは言えないかもしれません。その分野の知識を蓄えた上で、真実を見極める判断力も必要でしょう。真実を見抜く目利きのセンスも問われるでしょう。諸々の諸事情を知れば知るほど判断が難しくなっていき、また結果として、わかりやすい方、簡単な方、知的怠惰を棚に上げて、扇情的な情報を鵜呑みにしてしまうかもしれません。もう、思考停止して偉い学者の先生方に任せることがどれだけ楽なことでしょうか。
学者の先生も、凡夫も、自分のような市民も、皆一人一票の投票権を持っているという点で平等です。ですから、どんなにど偉い学者の先生方が真理を知り、その視点から語ったとしても、一人一票の原則で自分たちのような市民が票を合わせれば、ど偉い学者の先生の意見など楽に粉砕することも可能です。そこに構造的決定的問題があります。
そこをメタに、外側から、ある種、ハンターハンターのキャラクターのように、相手の土曜に乗らず、こちら側で土俵を疑ってかかる。相撲でも、相撲の実践の立会いを猫騙しで行くかどうか、八双飛びか、などの戦略を立てる以前に、土俵に地雷はないか、また土俵に罠を仕掛けられないか、さらには、相手が土俵に来る前、稽古部屋で襲えないか、前日のご飯に下剤を仕込めないか、など、外枠の外枠のendless…から攻めていくのが教養のひとつの側面だと考えています。
教養が持つクリティカルシンキング、批判的メタ思考という手法を広く市民に根付かせたい。そう思って、この研究をしようと思いました。せっかくやる博士研究ならば、
ドラゲナイで世界を救いたい!
そう思ったわけです。
「自らに都合の良いもの、信じたいものだけを信じる」という一種の思考が停止した知的態度である反知性主義、十分な通信インフラを有するにもかかわらず自分を含めた市民は情報の真偽判定に有用な情報源に独自にアクセス可能であるにもかかわらず、真偽判定の手間暇から限られた情報に身をさらし続けるうちに特定の情報を選好する視野狭窄の状態に陥ってしまいますね。
問題の本質は国家や資本、技術集団がもたらす技術システムや情報のあり方を無批判なままに受け入れ、前提としてしまうことにあるようです。
文系は理系を、理系は文系を労力の観点や学 生時代の思い込みによって専門領域や学習の射程外として考察の対象から安易に外してしまう傾向は極めて多 く、現在の論争を伴う諸問題はこうした労力を伴う怠惰や諦めにその原因があり、そのためメディアが提供する膨大なコンテキストを排除した極めて稚拙で安易なわかりやすさに反射的に迎合してしまう現状があります。
教養という文理を越境し基本原理のあらましを理解する努力を持続的に行います。んでもって他者と議論を交わし、たえず自らをメタに疑い問いかけ自己から自由であり続ける能力!これこそ反知性主義に唯一対抗することができる最終魔法だと思うのです。
そして、それは一人の大魔導によってなされるものではなく、元気玉のように昨今の市民のMPを集めなければできないものだと思います。
ひとりひとりが自分の教養の苗を自分に植えて、自分を耕すようにします。そのために、学問の樹をゲーミフィケーションを取り入れたアプリにしようと思います。パズドラなんかよりもモテるアプリです。現実にガチで役立つアプリです。仮想空間でしか役立たない勇者は現実では非モテですwしかし、このアプリを使えば、知性を機になるあの子に見せつけることができます。模試もチラ見させて、なおかつ難しい本も見せつつ、ラノベも見せつつ、幅広い好奇心をアピールすればいいのです!!!
芸術網(アート・ネット)についてはこちら→『人間芸術家宣言!』または『芸術の最終定義』
能動的に生涯にわたって学び続ける意志と、他者の痛みや未知の学問分野に対して敬意を抱く想像力こそが反知性主義に抗する手段として望ましく現実的な解決手段となるはずです!えっへん!
巧みな制度設計を取り入れた教養教育の普及こそが批判的学際的思考をマスで涵養することに直結し、 反知性主義を抜本的に解決し次世代の社会をより良い方向へと導くことが期待されるのではないでしょーかー!?
この研究がひと段落した暁には、以下のビッグバンインパクトを社会にもたらすものと考えております!
①上から目線の研究にさよならバイバイ!!オレッはこいつと旅に出る!
②文系学部が役立つことをみんなに気づかせられる!この研究により教養が具体的に可視化されることで大なり小なり全域、局所的に人文系知がどのように社会に役に立ち貢献しているか明らかになります。
③市民レベルに根付いた教養はSNSやマスコミから距離を置き、冷静で建設的な議論をもたらす土台となります。 自ら時間をかけて学んだことを定量化・可視化することで互いに敬意を抱き合うことが期待されるのではないでしょうか。相手の知らないは自分が知っている。自分の知らないは相手が知っている。もし違ったことを知っているのならば、どっちも敬意をもって調べ会えばいい。間違っていたら、即座にチェンジすればいい。別に恥ずかしがることなんてありません。恥ずかしいのは、間違っているのに認めないことです。
教養が身につけば、諸問題を一挙に根本的に解決できるはずです。問題は政治主導が最大限に有効であり自治体・国のレベルで良き政治家を選定する市民の政治的成熟が期待されるからです。IoT、ビッグデータにおけるロボティクスが全盛となる中、世代を超えた共通の文化的基盤 たる教養を味わうクオリアは人工知能に不可能な人間だけの特権として人類のアイデンティティを支えることもできるでしょう!
さて、さて、ここまで研究の方向性を示しましたが、具体的に見ていきましょう!具体的にはこんな感じです!
正義の暴力がアメリカ中を揺らしている
トランプが共和党の指名候補になるのがほぼ確実になってきた現在、共和党内で前代未聞の分裂が起きています。そんな中、渡辺由佳里さんが危機感をおぼえるのが、負の感情の連鎖です。サンダースとトランプの支持者のいがみ合いが、政治やネットを離れ、さまざまなリアルにまで飛び火しているそうなのです。アメリカ在住の作家・渡辺由佳里さんによる、アメリカ大統領選のやじうまレポートをお楽しみください。(上記記事より抜粋)
上記記事を読んで、得た自分の感想がこちらです。
トランプでもサンダースでもどっちでもいい。
ただ、相手に対して”敬意”を持たない支持者、自分と意見が違う者は”駆逐”してよいと思ってる支持者は、キャプラを見てくれ。
井上和彦氏「日本が戦ってくれて感謝しています」をシンガポールで検証する
たかじんのなんでも言って委員会でおなじみの軍事漫談家、井上さん、自分はとても面白くていつも楽しみに聞き入っています。軍事オタクでもあるので、ものすごく知識が豊富で、聞いていてとても面白く、勉強にもなります。
いつもオスプレイの性能や日米同盟など分かりやすく聞いておりました。シンガポールも日本の戦争に感謝している、というのは小林よしのりの『戦争論』か何かで、読んで知っていたので、今まで本当だと思っておりました。
しかし、この記事はとても目からウロコでした!!!井上さんは、この点に関しては、情報が極めて古いか、ある程度自説が売れるように、情報を操作して、ある意味でウソを言っているっぽいことがわかりました。この、うにうにさんの淡々とした、冷静な語り口が最近経験したリアル学者、リアル研究者のガチ厳密性を宿した議論の仕方なので、めちゃくちゃシンパシーを感じております。今は、この記事に関しては、井上さんよりもうにうにさん説を採っています。
とはいえ、オスプレイなどについては、まだまだ井上さんに共感してもいます。
また、もし、嘘がたくさんある学者であるならば、信憑性が徐々に下がっていくのも事実ですので、狼少年理論は真理だと思っています。学者は常に真理に対して誠実であるべきだと思います!
またこれも論拠を示し否定されたら簡単に自分はなびくでしょう。自分はいつも豹変してばかりですw
以下は上記記事からの抜粋です。
産経などで時折取り上げられている軍事ジャーナリストに井上和彦氏という方がいます。「日本が戦ってくれて感謝しています」という太平洋戦争に関する彼の主張が妥当か、私が居住するシンガポールに関する記述を検証します。検証基準は下記です。
- 記述の事象は正確か
- 記述の全体の位置づけが妥当か (例外や少数事象には注釈をつけるなど、一般的であるような誤解を避けているか)
…略…
結論:「シンガポールは日本が戦ったことを感謝していない」
以上から、「シンガポールは日本が戦ったことを感謝していない」が結論です。
歴史上の記述に何が「正しい」かを定義することは不可能です。事実確認自体が難しいだけでなく、どの事象に重きをおいて因果関係があると判断するかで、異なる解釈ができるからです。
しかしながら、今回のテーマ「日本が戦ってくれて感謝しています」は正誤を言えます。人の印象の問題なので、「あなたは感謝しているか」と聞けば良いからです。インド国民軍のように、関係者に支持された動きも一部ありましたが、むしろそれは例外です。大枠としては、シンガポール華僑虐殺事件、憲兵隊に代表される強硬な統治政策、経済的困窮のために、「暗黒の日々」と太平洋戦争は位置づけられています。(上記記事より抜粋)
この記事を読んでの感想はこちらです。
軍事漫談家、井上和彦さん、たかじんで見てとても面白いですw
シンガポールのフラットな歴史教科書、”伸びる”国ってのは普遍的に客観的真理(野家啓一的な意味でw)を目指すものなのかぁ〜、自分の都合のいいところだけを見ている国は、滅ぶw仕方ないw!一緒に滅びましょう!!!w
こう言う淡々とした語り、素敵で、シンパシーを感じます。
テレビ向きではないでしょう。しかし、最後に正義は勝つとLも言っていましたが、トランプの快進撃を見ると、反知性主義とどうやって付き合っていくか、そこに今、自分の関心はあります。
うにうにさん、すごいです!!!(以下記事より抜粋)
”結論:「シンガポールは日本が戦ったことを感謝していない」
以上から、「シンガポールは日本が戦ったことを感謝していない」が結論です。
歴史上の記述に何が「正しい」かを定義することは不可能です。事実確認自体が難しいだけでなく、どの事象に重きをおいて因果関係があると判断するかで、異なる解釈ができるからです。
しかしながら、今回のテーマ「日本が戦ってくれて感謝しています」は正誤を言えます。人の印象の問題なので、「あなたは感謝しているか」と聞けば良いからです。
インド国民軍のように、関係者に支持された動きも一部ありましたが、むしろそれは例外です。大枠としては、シンガポール華僑虐殺事件、憲兵隊に代表される強硬な統治政策、経済的困窮のために、「暗黒の日々」と太平洋戦争は位置づけられています。
後記
中華系が多数を占める国家、というだけで「シンガポールは反日」という指摘を受けることがあるのですが、違います。確かに終戦直後は反日感情が中華系を中心に強かったのですが、太平洋戦争の精算を初代首相リー・クアンユー氏がしたことで、現在は有数の親日国家の一つです。「アジア10ヶ国の親日度調査」(アウンコンサルティング実施)では「日本人が好きですか?」という質問に95%が大好きか、好きと答えています。”
やっぱ、真理はグレーゾーンだし、そのグラデがあるから、面白いなんて俺は思っちゃうもんなぁ。
とまぁ、反知性主義、お分かりいただけましたでしょうか!?人間って本当面白いですね。
こんな感じの研究をsっかり続けていきたいと思いますので、皆さん、応援のほど、よろしくお願いいたします!
越後スター・いっちー
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