伝説の老舗料亭・板倉茶屋 要
挙式の前日に親族一同でお食事会を開催いたしました。場所は、伝説の老舗料亭・板倉茶屋、要さんです。
天下の文人墨客が愛した、食通も唸るお店です。
ウソツキクラブ役員を務めます、わたしがSNSなどで投稿をしますとお店のブランドに傷がついてしまいやしないかと、投稿を控えておりましたが、わたしが超有名な芸術家になればいいことに気づくと同時に、いや、もう自分は、ある程度すでに有名な芸術家、文人墨客であるので、お知らせしても問題ないのかな、と思うようになりました。
ややいかがわしい雰囲気の仲町通り。嫁のご両親を冷や冷やしながら案内しました。ちなみにわたしの父は鼻の下を伸ばしながら仲町通りのお姉さん方に、「おねぇちゃん、あちきと遊ばない?」と秋山ジョージの浮浪雲のように声をかけておりました。つくづく遺伝というのはコワイものです。
さて、エレベーターが開けば、そこはもう美味しんぼでしか見たことがないような光景が広がっておりました。
粋なシャンパンで乾杯!某奉仕団体や暗号資産界隈の打ち合わせで銀座や西麻布、祇園などそこそこ楽しみましたが、この板倉茶屋・要さんが味、雰囲気ともに人生の中で一番の料亭でした!!!
まさに、懐石料理の王道、いえ、皇道を歩むお料理が出てきたと言っても過言ではありません。
まさに、日本の秋がそこにありました。懐石料理とは、言うなれば日本の食文化のF1です。食のフェラーリを堪能させていただきました。見た目も美しく、永く愛でていたくなります。冷めてしまう前にいただきたいものの、まだ見ていたい。そんな心にくいジレンマを感じながら、舌鼓を幾たびも打たせていただきました。どこまでも張り詰めた厨房の美意識の厳しさを、洗練された美味しさが語りかけてくれます。
一品一品がわたしたちの結婚を祝ってくれているかのような錯覚を覚えました。
あぁ、本当に綺麗だ。夏目漱石ならなんて形容するだろう。鷗外なら、荷風なら、なんと書き記すだろう。
1ミリ単位で計算された盛り付けを、粗野にくずし、鼻に近づける。実り多き秋の香りを寿ぎ、頬張り、よく噛み締め、ただそれのみに意識を集中させる。秋の天神様が彩に、優雅に風となって余が鼻腔を駆け巡る。
神道から仏道、茶道、花道など、あらゆる日本文化の道を経由してきた雅が食道を通る。もし安田靫彦や鏑木清方、上村松園を煮て食うことができたなら、きっとこんな味がするのかしらん。
そんなことを考えながら、モグモグGOMBOと食べておりました。
口福と書いて幸福と読む。徐々にお酒も入り、ぶり子さんがお多福さんに見えてきました。テンションも上がりましたので、能の高砂をぶり子さんとともに舞い、ぶり子さんは元バレリーナだったので時折、パドドゥを混ぜながら、両家の繁栄を祈る踊りを舞わさせていただきました。
歴史と伝統ある花街・湯島の赴きを残す風情あるお店でお祝いできたことは一生涯の思い出です。
詠める、
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高砂や
今宵しあわせ
落ち葉焚き
金色の
稲穂に栄う
令和かな
Culture You!あ~、世界ってほんと美(たの)しい
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