フルハウスよ、永遠に
『フルハウス』の父ダニー・タナー役のボブ・サゲットさんがお亡くなりになったニュース(ハフィントンポストのニュースへとびます)をみたので、備忘録としてブログに書く。
11月頃から毎日、家内とフルハウスを見ている。ネットフリックスのレコメンドから冗談で1話見たら、ハマってしまった。30分ごとの1話形式だから尺も晩酌にぴったり。小学生の頃などながら見で、適当に見ていたが、1話から見はじめたら戦慄した。そう、これは、まさに売れないアーティストの葛藤の物語なのだ。私自身アートを稼業としている分、非常に考えさせられる。
コメディアンを目指すジョーイ、エルビスに憧れるロックシンガー・ジェシーが売れなかった自身の人生に対する”敗北”を家族で昇華し、救いを求める壮大なサーガなのだ(※ちなみに、ジョーイとジェシーは広告代理店を企業するに至る)
さらに子どもを持つ親としては教育的な物語としても大変参考になる。叱るときは1対1。部屋に戻ってなさいと、時間をおいて、しっかりと相手に考えさせながら反省させるくだりなど、見ていて大変勉強になる。まさに、人間かくあるべし、と教えてくれるドラマなのだ。
2~3シーズンに渡って子どもが成長すると、思春期の悩みや幼少の頃に母親を亡くしたトラウマが噴出してあの、幼少の頃に見ていたステファニーの闇落ち回もかなり多くある。父であるタナーも新しい恋愛に踏み出す回など人間らしい回も多い。
子どもの頃とまったく異なる解釈を有する『フルハウス』はまさに古典と言えるだろう。岩波文庫に収録される日を楽しみにしている。
諸々、落ち着いたら1万文字くらいのフルハウス考をブログに書きたい。
Culture You!あ~、世界ってほんと美(たの)しい