ガロ作家と死刑囚
ガロの作家たちは一歩間違えれば死刑囚だったように思う。その病んだ、というか狂気のような世界は死刑囚絵画と同じクオリアを俺にもたらす。
加藤や宮崎が抱えていた心の暗部、最近では万引きYoutuberに見受けられる、心の、俺を見てくれ!という魂のルフラン的叫び。その攻撃を内側に向けたムンクとは逆の外側への叫び。そんなものが感じられるガロです。
そして、ガロを読むと、ほんと安堵する。ぼくはここにいていいんだという、安心感といってもいい。碇シンジが最後にありがとう、と語った安定感。表現は自由であり、自分も漫画を堂々と書いていいんだ!というヘタウマ肯定でない、ありのままの毒を吐く喜び。そんな業をガロは肯定してくれる。
越後スター、いっちー
お!なかなかいい記事じゃん!と思われた方はアマゾンでお買い物♪