いつかはじまる子孫の日(12/3)
「いつかはじまる子孫の日」というワークショップです。これはご先祖様への感謝を表明する灯籠流しの行事はあるのに、子孫に対しては私たちは何もしていない、という発想の転換から未来の自分たちの子孫を考えるという参加型の考えさせる哲学的なワークショップです。哲学的というとやや面倒な印象を与えますが、普段私たちがぼんやりと考えていることを真面目に顕在化し、楽しく愉快に子どもと話機会を儲けようというかなり練りこまれたワークショップです。
私自身も芸術網(アート・ネット)という概念を提唱しており、今回の企画はこの芸術網と完全に思考の軌跡が一致したのでアーティストの犬飼博士さんにお手伝いを申し出た次第です。
遊び方。
ゲームデザインの彼岸に一本進んだと自負。一歩も進んでないのかもとも思える。#子孫へのおくりもの#いつかはじまる未来の日 pic.twitter.com/YK0seJPDBt— Hiroshi Inukai犬飼博士 (@POLYGONINUKAI) 2016年12月3日
これは自分の研究テーマである巨人の肩とも密接に連なる概念です。芸術網(アートネット)は下記を参考にしていただければ幸いです。簡単に言えば、人間が人間同士好意を尽くし、やりがいを伴って共に共存して暮らしていくモデルの提唱です。その中でも人間は芸術家であると自覚することがこのアイディアをインストールするのに有効だと考えているので、『人間芸術家宣言!』を執筆した経緯があります。
人間の認識の前提として人間存在には必ず芸術が関与している。人間が存在するということ は必ず何らかの人為の網を経ておりこれらからは逃れることができない38。言語はその最たる 一例である。人間は世界を芸術なくしては認識することはできず(ピンカー、2004b、第12 章 言語の影響力)、また世界に介入することもできない。一般的な意味での自然は本稿上存 在し得ない。自然はいかようにしても認識される場合に人為を経由しているためである。自然 を認識する際にも眼球の動きやカテゴリーの分類、また言葉(象徴機能を持つ記号列(単語) を、限定された順番(文法)で結合して、森羅万象との対応をつけるシステム)(入来、 p.82.)で世界を区切る等、無意識的に芸術はなされていることは先の章で確認した。そのた め、そうした神経系で生成される活動は人為を経由した産物であると言える39。現在と同時に 過去も未来もまた芸術を介さなければ考えることはできず40、それはこれからも変わることは ないだろう。
本稿もう一つの目的は、芸術を美術でなく技術や技能といった人間の営みとしての人為に原 点回帰させることにある。人類史としての芸術網を背負わせ人間自身が自ら芸術を為す主体で あると自覚することは生き甲斐ある生活を送る上での一助となる。その意味において本稿は 先に言及した人間が人間同士互いに好意を尽くし支え合う社会モデルとしての「人間分子の関 係、網目の法則」(吉野、p.88.)及び、人間は誰しもがクリエイティブな芸術家であるとす るボイスの社会彫刻概念(ハーラン、1986)の擁護を心内領域への芸術概念の拡張という認 知科学よりの観点から行ったものである。(『芸術の最終定義』第五章 芸術網 より)
子どもたちに自分たちの子供のことを考えるのはまだ早いかもしれないかもしれないが、考えることは大事だ。運営側としてピアジェの発達段階の論文を読み、どの年代から未来と他者を想像する力が芽生えるのかを考慮し、そうした発達段階に応じた課題を選定するのもいいかなと思った。とはいえ、年齢によるざっぱな分け方は機能しないというのも学べた。賢い子は3歳だろうが、13歳だろうが賢い。そんなことも学べたが、とはいえ、統計も大事なので、目安としてどの段階でどの課題がふさわしいか、そしてそれを導くファシリテーターの腕次第で課題の難易度を上げたり下げたりするべきものが理想なのだろう。
古代ネイティブアメリカンのことばに、私たちの今の資源は未来の世代からの借りものである、という教えがあるが、それと今回のワークショップとを少しでも”足るを知る”リテラシーの普及のもとに接続できればと思っている。
それでは、今日一日の超絶暇児活動報告です。
枯れきった 大地に芽吹く 希望かな
微力な活動 せぬよりはまし
世界を変える、そんなの無理だよ、人はよく言う。しかし、リスクをとって自分自身を変えながらより良い世間になるような小市民的活動はやはり行ったほうがよいと思うのです。焼け石に水、暖簾に腕押しでも、世界は揺らぐのですから。そこにカオスが発生します。
これはヤバイ!
レーズン いちご くるみ だと!!!
食べねば後悔 先に立たずや
上野駅の17アイスに遂に!!!遂に!遂に!!遂に!超待望の期間限定!レーズン&いちご&くるみが登場しました!!!これぞ冬!これを食べなければ年越しはできませんて!
ペロペロと 無防備猫や 小春かな
冬ののどかな小春日和の日に。近づくとすぐに逃げる猫も大胆になっているようです。のどかは生物をのんびりな気持ちにさせるようです。
せっせっせっ ワークショップの 下準備
子どもの笑顔 溢るるために
こうした下準備が華やかなワークショップの裏にあるのですねぇ〜。最近、ワークショップのノウハウが身についてきました。今度は自ら初でメディアリテラシーのワークショップを企画したいと思います。よき市民の握手で、世界はどんどん良くなっていきます!ヨーゼフボイスの後釜を狙うぞよ
相鉄線 知らぬ名前の 知らぬ駅
よこはまいずみ区 意識高けり
相鉄線はじめて乗りました。名前がまるでモーニングスターのような雰囲気でなんか厳しかったですが、おりてみればそこは意識高い系のおしゃれなニュータウンでした。子どもがのびのびと健やかに育つまち。
いずみ区の 長福寺の 庭きれいだな
時間があったので寄りました。
駅前の 公共オブジェ ロリコンだ
若桑みどりさんが『イメージの歴史』でおっしゃっていることですが、日本の公共彫刻にロリコン趣味むき出しのものが多数あります。これは戦後に多数作られたもので
精神的に去勢された日本人がヤマなし、意味なし、オチなしの作品しか作れなくなったことの表れなのだと思います。そこに抑圧されたロリコンイズムが注入されたのだと分析しております。
バモラアアァァァァア!!!
言わずと知れたキャプテン翼ネタです。
わたし…乗ります!世界を救うために…
頭の中でストーリーがわんさと湧きました。
光の実 未来の子孫 思い馳せ
さて君の名は 何を贈るぞ
「いつかはじまる子孫の日」ワークショップのアシスタントをしてきました。祖先を敬う灯籠流しなどのイベントはたくさんありますが、子孫へ送る灯籠流しは見たことがありません。子孫に対して私たちは感謝をすべきなのか、もし感謝の対象でなければ何をすることができるのか?
私たちの資源は未来の子孫からの借り物であるという教えも考えながら未来リテラシーの向上と普及に努めていきたいと思います。
寒中の 池に踏み入れ 彼が冬
未来のために 犬飼名人
未来のために人肌靴下を脱ぐ男。対話型ワークショップを通じ哲学リテラシーの普及に努めます!
思いのせ 未来に届け メッセージ
子ども思う 子どもの子ども
子どもでも子孫のことは考えられます。リアルな話、小学校3年生くらいからしっかりと未来を想起することができているのかなという感触は得られました。7歳まで子どもは神さまのものというのも、なんとなくうなづける気がしました。
Culture You! 世界ってほんと美(たの)しい!
未来のことを真剣に愉快に考える・けんちゃんだんご
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