山梨、富士の神様とビッグボーイ(億葉集)
河口湖の富士浅間神社から富士を眺めております!
富士とは、真理の表れである、と江戸の禅僧・仙厓が絵にしていたのを思い出します。
はやいもので、片岡伸介回顧展から早半年が経とうとしております。
片岡先生の作品の最終的な整理を行いに、まだまだ山梨には出入りが続きそうです。
朝早く、高速バスを降りるのはいつも富士急。数多の中国語を話す人々(台湾の方もいらっしゃいます)やキャピキャピの高校生・大学生らと、そのまま、ゲートに入って遊びたいと思う今日この頃のおっさんなのであります。
ちなみに、富士急で一番怖いのは、フジヤマです。そして、人生で一番、怖かった絶叫系もフジヤマです。
他のぐるぐるうねうね系も乗ったのですが、しっかりと身体が固定されているので、案外、安心感があって怖くないのです。しかしながらフジヤマは身体を支える部分が腰のバーだけで、さらに、作られたのもかなり昔という情報を聞くと命の危険をひしひしと感じさせられるわけです。さらに、カタカタカタカタと位置エネルギーを貯めるために、てっぺんまで上がっていくときが高所恐怖症もプリキュアマックスハートになるので、それがめちゃ怖いのです!富士山もお尻プルプル状態でみえ、死を意識させられます。
さて、話が逸れましたが、片岡先生の絵画を整理しに山梨に来た日の#億葉集です。どうぞ!
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わたしを東京駅八重洲口で見かけたら、それは山梨へ出張だと思ってください。
もちろん、出張先は富士急ハイランド。
フジヤマで遊ぶのもわたしの大事な仕事なのです。
詠める、
眉間の位置に
止め具
ウルトラマンかよ
山梨のビックボーイに来ております!
サラダとドリンクバーを頼みいざ!バイキング!
まずは定石通りクルトンをカップの2/3ほど入れ、
そこにコンポタージュをそそぎます。これでクルトン丼の完成です。
さらに、メインのトマトです。
わたくしトマト大好き人間ですからトマトを見ると少なくとも20個は自分のお皿に入れます。
上井草のカウボーイ家族のトマトを食べ尽くした伝説は今も語り継がれております。
その日以降、わたしがそこに行くと、わたしがトマトがないと言わないと補充してくれなくなったのも今ではいい思い出です。
さて、こちらのビッグボーイ、ドリンクバーになんと!シャルドネがあるではないですか!
わたくし、最近、泡しか飲んでいなかったので久しぶりに
シャルドネとカベルネを飲み比べしてみました!
なんと!ワインも飲み放題とは、まさに贅沢な山梨の葡萄文化でございます。
詠める、
ビックボーイで
ハンバーグ食べて
ぼくの息子も
ビッグボーイ
山梨で
寮の後輩
思い出し
シャルドネと
カベルネ混ぜて
ピンク色
シャルドネを
飲み放題の
葡萄かな
カウボーイ
トマトたいらげ
出禁なる
時には昔の
話をしよう
山梨に来るたび訪れます、富士浅間神社。
樹齢数百年を感じさせる大樹が歴然と並びます。
一歩一歩歩くたびに心が清められるようです。
日本三大奇祭のひとつである火祭りの際にも歩かせていただいた参道です。
詠める、
富士登山
ここからはじまる
ルートあり
感謝を込めて
一歩踏みしめ
ちょいと河口湖浅間神社に来ております。
浅間神社は富士の周りにたくさんあるのですね!
これまで富士吉田市の浅間神社しか知りませんでした。
はてさて、こちらの神社もまた素晴らしい。
北斗七星の配置とされる巨大な杉の木は樹齢1200年、
実に金さん銀さん12人分、天を衝くような聳え、圧巻でした。
神社の本殿から少し歩いたところにある小道を登れば広大な空が広がっております。
時代は変われど、富士を通った名もなき増田たちも今の世を生きて入ればはてブをしていたんだろうなと思いました。
詠める、
古の
増田がありく
富士の道
小道の上から富士を眺望し、さて、帰るかと山を降りたところ、
看板を発見。
この先、母の白滝。なんぞなもし?と興味もあり、その方向に歩みを進めました。
しかし、行けども行けども、山道が続くばかり。これは試練だ。
神様にわたしの富士愛が試されている、
ここでケータイを開き、Googleマップを使ったら神への愛は証明できない、と意地を張り、さらに歩を進めました。
しかし、わけいっても、わけいっても山。
そんな中、とあるエピソードが頭をよぎりました。
洪水のおり、とある男が命の危機を迎えます。
ニュースは洪水警報を発し、行政は避難指示を出します。
信仰心の強い男はきっと神が助けてくださる、と早く逃げろという知人の教えを無視、水かさが増しレスキュー隊が来ても無視、そして死んでから天国で神様に、どうして助けてくれなかったのですか?と尋ねます。
神様はわたしはお前に何度もチャンスを与えた。お前が受け取らなかったのだ。という話です。
これは道を間違えたと思い、とっさにマップを開きチェック、
なんと目の前の曲がり角を曲がれば母の白滝の入り口だったのです。
自分ルールは守れずでしたが、ひらけた空にショーシャンクのように手を広げ、おれは自由だ!と叫ばせていただきました。
虚空菩薩が両腕を広げわたしを包んできたのです。
当然、誰もいないと思ってしたことでしたから、コーヒーを燻らせる老紳士と目があった時には、
わたしの顔は朝焼けの赤富士よりも紅くなってしまっていたことはいうまでもありません。
詠める、
神の愛
みせん(弥山)がための
玉の汗
碧き虚空に
広(ひら)ぐ菩薩手
遂にたどり着きました、母の白滝。
木花開耶姫の義母さんの神様が身も心も清めてくれるパワースポットです!
富士山の神さま「木花開耶姫」の“姑”神さまですね!
かつては富士登拝必訪のミソギの場でもあった場所でしたので、身体を清めさせていただきました。
真夏でも滝の頂上から勢いよく叩きつけられる水は冷たく、心身ともにクリアーになった気がいたします。
母の貫禄と美しさをあわせもった滝ですが、ひっそりと隠れた場所にあるので、人も誰もおらずのんびり眺めることができました。
先ほどの高台でお会いしました親切な地元の方が
「太陽が天頂から西にかたむきはじめ、
その光が木立をぬって、ちょうど真正面から滝に当たる時間帯。わずかな時だけ、漆黒の岩肌を流れ落ちる純白の滝がきらきらとまぶしく輝いて、虹がかかるのが見られるぞよ。
それは、龍のお姿となって河口湖にお出かけしていた“母神さま”が滝に帰ってくる時間なのじゃ」
ぞよ、じゃ、が語尾についていたのでなにか変だなぁ、と思っておりましたが、
ななな!な!な!なんと!虹が出ていたのですれ!!!
苦労して登ってきたために時間が想定よりもだいぶ遅れたために見ることができた稀有な現象でした。
わたくし、身を清めるために入滝しておりましたが、あまりの感動に目から涙、そして、大変恐縮で申し訳なかったのですが、あろうことか脱糞をほんの少ししてしまった、ような気がいたしました。
あまりに素晴らしいものを見てしまったために全身の筋肉が弛緩してしまったようです。
自分の感受性くらい自分で守れ若者よ、とかつて偉大な詩人が語りましたが、今のわたくしには自分の尻の筋肉くらい自分で守れ馬鹿者よ、と言いたいです。
詠める、
レインボー
おれのビッグボーイは
キカンボー
感涙の
あまりに緩み
尻の滝
富士山の
神にもおわす
義理の母
山梨から帰路。
東京駅で降りる予定を変更、東京ドームシティホテルで降りることができると判明したため
冒険してみようと思いました。
冒険といえばお台場冒険王、しかし、ここは東京ドーム、でも雰囲気は似ています。
本日は野球の試合は行われておりませんでしたが、お洒落なお店はたくさん営業しておりました。
キャラクターグッズのお店からアメリカのベースボール中継を見られるパブなどリア充装置がいたるところに設置されておりました。
こんなところの近くに住める私の優越感ときたら半端なかったです。
台東区と文京区の境に住むのが現代の日本でいちばんコールドラグジュアリーなのです。
コールドとは、クールを超えたという意味です。
詠める、
西片は
東大教授の
すむところ
台東区と
文京区の境
それが
谷根千
朝顔が毎日咲いています。
クーラーを切って寝て、熱帯夜の時は朝の5時頃に目が覚めます。
嫁のめっちゃ変な寝相と汗ばんだ額を見て、微笑み、
扇風機のタイマーをひねり、そして、コップ一杯の水を神様にお上げし、
私も一杯、朝顔を見るのです。
現代の納涼図屏風を、生きているわたくしなのです。
詠める、
守景や
これぞこよなき
しあわせか
この日の活動の記録写真が、たぁ〜っくさん!とてもよい写真がありますので、ぜひご覧ください!(^-^)
Culture You!あ~、世界ってほんと美(たの)しい
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