Renaissance Man

とにかく、あれこれやってみる。

藝大アートプラザに、なんかすげーもんがあった


 

東京藝術大学が社会に開かれた存在であることを意義として作られた施設、それが藝大アートプラザである。先代の文化庁長官である宮田亮平先生が学長でいらっしゃったときに作られた藝大の出島である。

私もこのアートプラザで展示するようになってからかれこれ5年は経つ。

 

意外に知られていないが、私は、芸術学科史上初のアートプラザ出品アーティストでもある。まぁ、それほど自慢するほどのことでもないが、地味にマウントを取らせていただけるとありがたい。

さて、本作品、いかがでしょうか?2017年に制作した時のビットコインは1BTC=50万円程度でした。その時は時価という値段表記は認めれず、搬入の時のBTC価格で作品の値段を決めたことを昨日のように覚えている。

 

それから今を比べれば8倍くらいになっている先月だったら12倍であった。私は、その頃、東京藝術大学美術学部の同窓会・杜の会の学生幹事を勤めていた。その際に、常任理事とのお弁当の会では杜の会の1億円近い資産をビットコインに変えてみてはどうか?という提案を2年間していた。もちろん、認められることはないとは思っていたが、私の助言通りにしていたら今では8億円になっていたことを思うと、随分と杜の会は惜しいことをしたなと思う。

まぁ、それはさておき、本作品。

 

今では、投機対象金融商品から安全資産へと落ち着いてきた感のあるビットコイン。あとは4~5年で12倍〜25倍のフェーズに入ってきたと思う。100倍の夢見心地の億り人な投資対象ではなくなったものの、まぁ、10倍近い伸び代は確実にあるので、私の作品の横にある本に記載されているくらいはGo to the Moonすることだろう。

 

今回の私の作品は、禅の名言である「月を視よ」に依拠している。しばしば禅では、月は真理を表す。

今回の展覧会のテーマは旅であり、本作にはビットコインの月までの旅路と、実際に私たちがコロナが明けて旅をするときに資金が必要で、その資金を集める手段としてのビットコインをコンセプトに込めた。さらには私たちの人生という旅路の中でのお金との付き合い方という意味も過剰なまでに詰めている。

 

ぜひ、この作品をあなたの、あなた自身を省みる商品として、あなた自身の欲望の向かう先の警句として身近においてもらいたいと思う。

 

 

藝大の出島で7月初旬まで展示しているのでぜひ現物をご覧ください。

 

お待ちしております!

 

 

「春は旅立ち」私たちは人生の過程で、新しい世界あるいは生活へと移動を繰り返して来ました。そうした長い旅路もあれば、「ここではないどこかへ」非日常を求める旅もあります。

以前のように旅をすることが叶わない状況が世界的に続き、旅への思いは募ります。

旅の景色と出会いを思い出し、想像し、アートに封じ込めてみます。誰かの旅の思い出を覗いてみたら、そこには自分の姿が見つかるかもしれません。
藝大発着空想便、心の旅を楽しむ展覧会を開催いたします。

※緊急事態宣言発令に伴い臨時休業しておりましたが、6月1日から「旅展」を再開し、新たに「旅と猫」というテーマを中心に新作70点余を加えて展示いたします。
会期6月1日(火) – 7月11日(日)
休業日:6月7日(月)、14日(月)、21日(月)、28日(月)

【出品作家】
青木 飴色、浅野井 春奈、荒殿 ゆうか、石川 直也、伊東 明日香、伊藤 久美子、稲垣 慎、岩崎 広大、岩澤 慶典、内田 早紀、内田 亘、内田惠、瓜生 剛、大崎 風実、岡田 敏幸、小澤 幸歩、小田 隆、筧 由佳里、川合 香鈴、川上 椰乃子、川本 悠肖子、木南 玲、國川 裕美、小林 真理子、齊藤 理紗、佐々木 怜央、笹野井 もも、佐竹 広弥、柴山 千尋、白井 翔平、杉山 佳、須澤 芽生、鈴木 友晴、鈴木 初音、瀬戸 優、添田 亜希子、鷹濱 春奈、武田 充生、田中 綾子、千村 曜子、中澤 瑞季、額賀 苑子、堀口 晴名、松尾 ほなみ、松田 剣、宮下 咲、村尾 優華、山田 淳吉

■学生・OB(後期から出品)
一ノ瀬 健太、官野良太、竹下 洋子、東條 明子、樋口亜弥

■特別企画「旅と猫」(後期から出品)
加藤 健一、川口 麻里亜、田村 正樹、俵 圭亮、張 彬文、御代 将司、山田 高央、渡邊 美波

出品作品一覧はこちらから

出品作家インタビューはこちら!
小澤幸歩 中澤瑞季 瓜生剛

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Culture You!あ~、世界ってほんと美(たの)しい







 

 

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