Renaissance Man

とにかく、あれこれやってみる。

2020年度藝大合格発表の様子


 

藝大で合格発表があった。しかし、ウェブ上だけであった。

というのも、新型コロナの影響で入試もその影響を甚大に被った。音楽学部では3次試験の中止、美術学部の合格発表も3月13日、例年よりも3日遅い同格発表であった。

例年、各科の最終合格者の受験番号が掲載される掲示板も、今日は真っ白。

卒業式を皮切りに、入学式も中止となり、結局、今現在の大学のはじまりは5月12日の5月の大型連休明けである。

 

まさに、夏休み級の春休みからの初夏休みである。

 

春は眠くなる。春眠暁を覚えず、と六朝の詩人が語ったようだが、現代日本の文士である私も眠い。仕事もひと段落し、やっと創作に打ち込もうと思っているが、如何せん、眠くて、力が出ない。かれこれ、Netflixを一日中見る生活と、時折、マリオカートツアーというスマホのゲームをしながら、2週間くらい、プラプラしていた。

 

そう、私の人生は空白。毎年、私は藝大の合格発表を撮影しているのをライフワークにしているが、それは、ひきコモゴモの受験生たちの様子を神の視点が眺める楽しみ、と同時に、自分が初心に帰るというきっかけ作りをしている。

 

大学合格したときの、自分の無限の可能性!バッカスに愛され、勝利の美酒に酔いしれる。その傍らに、落ちた仲間を見て、自分じゃなくて良かったという安堵を感じ、安らぎを得る。

楽しい大学生活、新歓コンパ!彼女!在学中に有名になって!フェラーリに乗って!…チープな夢だが、実に価値のある妄想だ。

 

 

 

若者の特権と言っていい。夢を見れることの尊さ、これほど素晴らしいことはない。そして、それは自分を支える力になる。夢みることを忘れたとき、それが(つまらない)大人になるということだ。

 

その夢を見れる人生のピークがそこにある。もちろん、そのピークはこれまでの人生のピークであって、そのピークはこれからも上昇していく。人生はいつもピークだ。そう言えるようなアーティストになりたいものだねと、まだ言ってもわからない藝大一年生を見ながら、プレミアムモルツをグイッと傾けるのが、無常の喜びだ。それを常勤の先生方と見ながら、年年歳歳花相似たり、と問えば、歳々年々ひと同じからず、と帰ってくる。こだまかな、いいえ、JCの広告です。

 

そんなお洒落な会話を先輩方はしているのだぞなもし。後輩諸君、コロナ騒動の中ではあるが、合格おめでとう!そして、今年落ちたみなさん、受かったやつにざまぁみろを!来年は入学式でぶっとんでやるぞ!それが君のモチベになる。

受験では、殺す気になった奴がまじで勝つ。ブルーピリオドはかなりドキュメンタリー並みに、正しい。

 

 

詠める、

===

真っ白に

夢を描けや

濡れピンク

 

 

 

 

Culture You!あ~、世界ってほんと美(たの)しい







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA